トピックス2012/6/27関電株主総会が開催
6月27日、大阪において関電株主総会が開催された。
大阪市や神戸市の市長も出席したが、それらの提案や脱原発を求める意見はことごとく退けられた。関電の主張はまるで3・11などなかったかのように、原発温存を要求している。その見解は次のようなものである。
「わが国は、エネルギー自給率が4%と極めて低く、原油価格の高騰や化石燃料調達先の特定地域へに依存など、さまざまなリスクに直結しておりますことから、当社としては、化石燃料に過度に依存しないエネルギーミックスが大切であり、安全確保を大前提に原子力発電を今後も重要な電源として活用していく必要があると考えております」「原子力発電所の安全性向上対策については、東京電力福島第一原子力発電所に事故を踏まえ、『電源の確保』、『原子炉の冷却機能の確保』、『使用済み燃料プールの冷却機能の確保』のための緊急対策を直ちに実施し、多重性・多様性を拡充してまいりました。また、より一層の安全性・信頼性向上に資する対策についても、計画に基づき着実に実施しております。 政府においても、大飯発電所第3、4号機についても、これまで当社が実施してきた対策により安全性の確保が図られており、福島第一原子力発電所の事故と同様の事故は起きないものとの判断がなされております」
示されているさまざまなリスク≠ニ現実にあるフクシマのリスク、比較すべくもなく放射能汚染がもたらす危機は圧倒的である。再び安全神話≠振りかざす関電の野望を許すなら、大飯再稼働を突破口に核燃料サイクルやもんじゅの生き残りへと、原子力ムラの勢力は甦るだろう。日立はリトアニアへの原発輸出を決めている。
脱原発を闘い抜こう! (折口晴夫) トピックス案内へ戻る