ワーカーズ502号 2013/12/15
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安倍首相の一年 アベノミクス・増税・特定秘密保護法…反動政権の跳梁をゆるすな!
現代の治安維持法に道を開く特定秘密保護法を、安倍首相はごり押しで成立させた。決してこれは安倍政権の強さではない。国民の8割は反対や「慎重」を唱えており、反対運動の拡大を恐れてのことだ。
しかしながら、安倍政権のこの一年は、稀代の跳ね返り内閣であることを示してあまりある。
アベノミクスという経済政策は、財政の大盤振る舞いと、金融大緩和だ。金融ギャンブル経済と公共巨大事業そしてTPP参加は、今までにもまして大企業へと国民の富を吸い上げることになる。
フクシマ原発事故に由来する、汚染水問題や健康被害を黙殺し、原発輸出のために世界を駆け巡る安倍首相。なんと露骨な多国籍企業への肩入れだ!
そのうえ「財政再建」の美名のもと、法人税だけは引き下げながら消費税増税や医療・福祉の削減、あるいは雇用の「規制緩和」のもたらすものは、一般庶民の深刻な生活危機だ。もはや貧困層の拡大は新興諸国だけの問題ではない、まさに現在の日本の問題だ!
同時に安倍首相は、野蛮な帝国主義時代のパワーポリティクスの信奉者だ。米国や中国・ロシアと伍して、世界で日本の国威が発揚されることを夢見る。
「侵略という定義は学界的にも国際的にも定まっていない。国と国の関係でどちらから見るかで違う」と安倍首相は国会で答弁した。彼の辞書には「軍国主義」や「侵略」は無いのだろう。戦前の日本が「普通の国家」なのだ。戦後の日本はおかしいのであり、その悪の根源が日本国憲法なのだ。
「集団的自衛権」の確立や特定秘密保護法で戦後体制に風穴を開け、満を持して現憲法を葬り去り、戦前の「日本を取り戻す」つもりだ。
このように財政ばらまきのポピュリズムの中身は国家主義的いや軍国主義的反動だ。今こそ大衆の声と力で安倍政権と闘おう! (阿部文明)
「コラムの窓」・・・チムグクル(沖縄の心)
先日、沖縄に来た本土の知人が、次のようなエピソードを語ってくれた。
「沖縄の路線バスの中で、あるバス停で降りる初老のちょっと貧しい身なりの男性が、運賃を入れながら『100円足りないですが、すいません』と言うと、運転手さん『あ、いいですよ』と。男性『あとでバスターミナルで払いますから』と降りていきました。本土人の私はビックリ!!このゆるさ、このやさしさは??なんで・・・」
私も沖縄生活の中で同じような体験をしてビックリ。また生活に中で、他人に幾度か助けられた体験も。
バス料金を払い下車しようとした時、1万円札しかないことに気づき、運転手さんに両替をお願いしたところ、両替する千円札を持っていないと。バスの中には5千円・1万円の両替は出来ませんと書いてある。困ってウロウロしていると、後ろにいた乗客の女性が「1万円札くずせますよ!」と声をかけてくれた。
沖縄の人たちは、他者への思いやりが強い。困っている人がいれば、必ず声をかけて助けようとする。この助け合いの精神が、ごく当たり前に日常生活にあらわれる。
ある時、田舎の道で車の運転ミスをして車の前輪の片方を溝に落としてしまった。あまり車も通らないし人も少ない道であった。1人で車を持ち上げることは出来ない。どうしょう!どうしょう!
そこへ1人の女性運転手が通り「どうしました」と。2人でも持ち上げることは出来ない。次に、2人乗りの男性運転手の車が通る「どうしました」「4人で力を合わせれば上がりますよ。大丈夫ですよ」と。今度もまた助けられた。
「大きな公園でイベント行事があり、外トイレに行列ができていた。そこに、他府県からも参加していた小学生の子どもたちも並んだ。『我慢』の限界を感じた前列の沖縄の小学生が、その他府県の子に『先にトイレにどうぞ』と声をかけた」
小学生にも他者を思いやる気持ちが浸透していることに驚いた。こんなことを言うと、口の悪い人は「沖縄のみんながみんな、親切な人ばかりではないよ。バス運賃をごまかして降りる奴もいる」と言う。
今度は沖縄の若者が本土に来て、その親切心でショックを受けたエピソードを。
本土にきて、車で買い物に出かけその帰り、店の駐車場でパンクをなおしている男性がいた。雨も降っており独りでなおしているので、沖縄の若者はその男性に傘を差しながら「大丈夫ですか?手伝いましょうか?」と声をかけた。ところが、本土の男性からは「うるさいんだよ!お前には関係ないだろう!」との返事。
沖縄の若者は、この反応に驚きショックを受ける。どうもそれ以来、彼はヤマト嫌いに?
これはほんの一例かもしれないが、現在の本土社会(バブルがはじけ経済の長期低迷、米国への従属・植民地政治でアメリカ型社会へ変貌していく中、「他者への思いやり」「困っている人に声を掛ける」「助け合いの精神」がどんどん失われ、自分さえ良ければという風潮が強まり、人間関係はギスギスとして、殺伐としたものになっている)を見ると、沖縄社会との落差にショックを受ける。
沖縄の言葉(ウチナーグチ)の中に、他者への思いやりや譲り合いの言葉が多数見られる。まさに沖縄の共感・共生社会を表している。
最後に、この沖縄社会をむしばみ発展を疎外している原因が二つ。
一つは、米軍・自衛隊の「軍事基地」問題(沖縄の中に基地があるのではなく、基地の中に沖縄があると言われる)。もう一つが「貧困」問題(沖縄の貧困率は29%、約3人に1人が平均収入の半分以下。生活保護世帯の増加や子どもたちの学力最下位の原因にもなっている)。
軍事基地をなくし、その跡地利用で経済発展をめざす。これが沖縄の未来を切り開く課題である。(英)
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もんじゅを廃炉へ!2013
1995年12月8日の高速増殖原型炉「もんじゅ」ナトリウム火災から18年、今年も敦賀市において全国集会が開催されました。1000名を超える参加者が時雨降るなか、もんじゅを望む白木浜海岸での抗議・申し入れ行動、敦賀市内での屋内集会、その後の敦賀駅までのデモ行進を行いました。
ナトリウムについて、解説書には次のように書かれています。
「高速増殖炉は発熱量が多く、通常の原子炉のように冷却剤として水を使ったのでは間に合わない。また、高速増殖炉の場合、飛び出してくる中性子を減速してはならないが、ナトリウムは質量が水分子を構成する水素や酸素よりも大きく、中性子をほとんど減速しない。更に金属としては融点が低く、液体になりやすい」
高速増殖炉は普通の原発と原爆の中間にあり、核暴走しやいすいのです。「金属ナトリウムは反応性に富み、水と激しく反応して熱を発生し、水素ガスと水酸化ナトリウムに変わる。この反応には発火や爆発をともなう」「空気中で融点以上に加熱すると燃え」る、これがナトリウム火災の原因です。
高速増殖炉というのは、ウランではなくプルトニウムを燃料とし、その発電過程でプルトニウムを増殖するという夢のような原子炉です。つまり、高速中性子による核分裂連鎖反応を用いた増殖炉、ウラン238に中性子を照射するとプルトニウム239になるのです。
プルトニウム燃料のまわりにウラン238を置いておくと、これがプルトニウム239に変身し、その比率(投入されたプルトニウムと生み出されるプルトニウムの比)が1を超えると増殖ということになります。発電を行いながらより多くの原料を生み出すのですから、まさに夢の原子炉です。
これが結局のところ夢でしかなかった、いや、いまでは悪夢というほかないことが明らかになっています。もんじゅについているもうひとつの名称である原型炉、これがうまくいけば次は「実証炉」として経済性などにめどがつけば、やっと「実用炉」にたどり着くのですが、もんじゅは今や増殖炉でも原型炉でもない単なる「高速炉」として生き残ろうとしているのです。
日本原子力研究開発機構は9月、『自己改革計画‐「新生」への道‐』を明らかにしましたが、もんじゅを廃炉にするのではなく、6年程度の運転で研究成果を得ようというものです。どこまでも懲りずに、もんじゅについてくる予算に寄生し続けようとしているのです。
こうして、もんじゅ生き残りへの布石が着々と進んでいます。さらに重要な布石が12月6日、茂木敏充経済産業相によって明らかにされました。中期的なエネルギー政策の指針となる国のエネルギー基本計画素案の公表です。これが来年1月には閣議決定されるとのことで、原発は重要な電源だと次のように評価しています。
「前民主党政権が掲げた『原発ゼロ目標』を否定し、原発を『すぐれた安定供給性と効率性を有し、運転コストが低廉で、運転時に温室効果ガスの排出もない』と評価。『エネルギー需給構造の安定性を支える重要なベース電源である』として活用方針を明記した。核燃料サイクル政策の着実な推進も打ち出した」(12月6日「神戸新聞」夕刊)
3・11以前と全く変わらない原発評価、3・11をなかったことにしない限り維持しえないこの評価に、原発推進派はしがみついているのです。すべての原発が停止し、高速増殖原型炉の役割失格となった動かせないもんじゅ、これまたいつまでも稼働できない六ヶ所使用済み核燃料再処理工場。ここから原発再稼働、原発輸出へと原発生き残りをかけた野望が大きく動き出しています。2014年、この攻防を闘い抜き、核なき未来を獲得しましょう。 (折口晴夫)
色鉛筆・・・商品化されて捨てられた可哀想な犬、猫
現在、二十八歳の子供が、小学校二年生の時に、まだ目も開かない公衆電話ボックスにいた捨て猫を拾ってきました。「飼わなくていいから、生かして欲しい」と涙ながらに訴えられ、その気持ちに負けて、猫用粉ミルクを購入し、最初はスポイトで授乳しながら、みんなで育ててきました。その猫は、チンチラと雑種の子のようで、純血でないから捨てられたような感じでした。大きくなるにつれ、周りから「値段高かったでしょう」と言われましたが、否定していました。二十一歳、人間に換算すると百歳まで生き先日亡くなりました。また、その一年後に迷い犬が子供についてきて、居着いたため一緒に暮らし、十二年間生き亡くなりました。偶然出会った猫と犬ですが、病気になると保険はないし、お金も一杯かかるし、お世話も大変でした。しかし、心励まされることも多くあり、一緒にいたい気持ちの方が強かったです。
犬は年間約8万匹、猫は年間約20万匹が保健所で殺処分されているそうです。すごい数ですよね。方法は格地域の保健所によって異なりますが、一般的に二酸化炭素を犬、猫がいる部屋(箱や殺処分機もあるようです。)に充満させて酸素をなくします。開始して10分程で機械にいれられた子達全員、死んでしまいます。猫は一回の出産につき平均3匹以上、多くて8匹程子供を生むことがあります!避妊手術を受けさせずにメスネコを飼うと知らぬ間に子猫が出来て 飼いきれない、だから犬より多いのでしょうか?
捨て犬・猫が増え続けるのは、飼い主が保健所に捨てたい犬や猫をつれてくることが可能であることが原因として考えられると思います。背景は、経済的なこと、体力的なこともあるのでしょうが、捨てるという甘い意識を育てるのは、日本のペットの販売方法にあると感じます。
ペットショップは犬猫の衝動買いを引き起こす場であり、売られている犬猫は、ストレスをかかえているのです。ペットショップが存在しない国もあります。ドイツについでイギルス、ノルウェー、最近ではアメリカもペット先進国といわれていますが、ドイツでは法でペットショップはつくれません。
犬猫はガラスケースに入れられ、中には”商品”である犬猫がよくみえるようにライトがついてあります。あの狭いケースとこうこうとしたライトの中でほぼ一日中人目にさらされるのはどうでしょうか。 しかもペットショップで売られているのは遊び盛りの子犬や子猫ばかりです。 最近では夜になると販売をやめたり、捨てられた犬の飼い主を探すスペースを作っているペットショップも出てきて動物愛護の考えが広まってきているようです。 猫や犬がおもちゃのよう感じてしまう、意識を育てているのではないかと感じています。生き物だから大変で、それを忘れさせてつい衝動買いに走らせてしまう販売の仕方を、利潤を生むためにペットショップは してしまっているのではないか、結果、衝動買いで買われた犬猫は飼い主にあきられ、保健所行きとなってしまうパターンが多いようです。また、スマートホーンのゲーム上で犬・猫を飼っている人も多くいます。「朝、餌やり忘れた」「散歩つれていかなくっちゃ」という場面もよく見かけ驚くことも多くあります。命がどんどん商品化されていき、悲しい世界だなと感じます。 (宮城 弥生)
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アベノミクス
常態化するカンフル剤経済
安倍内閣は12月5日、総額5・5兆円規模の13年度補正予算案を決めた。
安倍首相は、アベノミクスの第二の矢として財政支出を増やしている。それが必要だという根拠や理由を変えながら、その財政投入はいまや慢性化している。
1000兆円を超える国の借金などどこ吹く風、目先の景気が第一とばかりにカンフル剤経済を続けていくだけだ。
◆公共事業
安倍内閣が決めた5・5兆円超の経済対策。地方交付税併せて7兆円の財政のテコ入れ、総事業費18・6兆円だという。その必要性として政府があげているのは、来年4月の消費増税による景気の落ち込みを防ぐためだという。
その経済対策の中身といえば、消費増税に伴う低所得者などへの1回限りの1万円支給、あるいは東京オリンピックの箱物づくりや、首都圏の高速道路「3環状」の整備などだ。多くが景気のカンフル剤に過ぎないし、目新しいものはない。その多くは来年度に予定されていた事業の前倒しでもある。税収が見込みよる増えたとして新たな借金としての国債は発行しないとしているが、財政赤字を減らすという発想はない。
◆変わる理屈
昨年暮れに政権の座についたその安倍内閣。年明けからの通常国会では、12年度補正予算として10兆円規模の財政支出を決めていた。消費増税を判断する前提として、安定的な経済成長が前提だとの消費税法の付則があるからだ。そのときは、消費税の引き上げを確定するためにも、景気回復を演出する必要に迫られていたわけだ。それが今度はその消費税増税による景気の落ち込みを防ぐために、また財政支出だという。増税を実現するために財政支出だ、増税による景気失速を避けるためにまた財政支出だ、と。理屈は何とでも付けられるのだ。
民自公による合意で決められた消費増税分は、もともと社会保障に使うと言ってきたハズだ。それがこのところの税収の増税分を公共事業など景気対策として支出するというのだ。なんとも詐欺みたいな話ではないだろうか。〈安倍コベ〉アベノミクス。税と《社会保障の一体改革》はどこに行ってしまったのか。
◆本音
アベノミクスは、とにもかくにも財政支出で目先の景気を維持することだけが目的であるかのようだ。それで内閣支持率が維持できればいい、ということなのだろう。高い内閣支持率を背景として、安倍首相がもともとやりたかった反動的な政策を実現することが本音なのだ、という本性がいよいよはっきりしてきた。
私たちが見破らなければならないのは、消費増税増税やアベノミクスの性格だけではない。安倍首相がいう戦前の時代に逆戻りするような〝レジーム・チェンジ〟の中身だ。それは特定秘密保護法や集団的自衛権、袖に国防軍への転換や愛国心、共謀罪等など、要は戦前の国家主義的で軍事優先の体制に時代を逆戻りさせるクーデターのもくろみなのだ。安倍内閣には引導を渡すしかない。!(廣)
何でも紹介・・・ ブックレット「原発を止めた裁判官 井戸謙一元裁判官が語る原発訴訟と司法の責任」
編者 神坂さんの任官拒否を考える市民の会 発行所 現代人文社 定価 900円+税
この本の編者である、神坂さんの任官拒否を考える市民の会は、1994年に裁判官への任官を拒否された神坂直樹さんを裁判官にしようと活動する会です。この本の第1部は、「内から見た裁判所、外から見た裁判所―原発訴訟に関わって」と題する井戸謙一元裁判官の講演(2012年7月1日)に井戸さん自身が加筆・修正したものです。
井戸さんは1954年大阪の堺で生まれ、1979年裁判官に任官、神戸地裁、神戸家裁、甲府地家裁、福岡地家裁小倉支部、大津地家裁彦根支部、大阪高裁、山口地家裁宇部支部、京都地裁、金沢地裁、京都地裁、大阪高裁、2011年裁判官を退官して現在弁護士として活動、福島第1原発事故によるふくしま集団疎開裁判の代理人になっています。
井戸さんは、2006年、金沢地裁で志賀原発2号機運転差止訴訟で原告勝訴の判決を下しました。前年の2005年には、同じく金沢地裁で住基ネット違憲判決を下しています。
井戸さんは志賀原発差止判決について、どこからも圧力はなかったと言います。
第2部は、講演での質疑応答の模様が書かれています。反動判決を出す裁判官への不満や、井戸さん自身が関わっている、ふくしま集団疎開訴訟への質問などです。
この本を読んで、井戸さんのような裁判官がもっと増えたら裁判所はちょっとは良くなるかなと思いました。そうしていくには、私たちも活動をしていかなくてはならないと思いました。 (河野)
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読者からの手紙
幅広い戦線を
かつて、恥ずかしながら、中核派のシンパだった頃、三里塚闘争を支持、闘争を勝利に導くべく、現地での集会、デモに何回も参加。支援を強化するため、指示に従い当時在職していた市役所の職員に、昼間・夜間問わず、カンパ、署名活動を展開した。
しかし、最も私が、高揚興奮したのは、開港を直前にした年に発生したゲリラ行動であった。一時的ではあれ、憎むべき権力・資本の農民殺し・農地強奪の警察権力の暴力に、腹が立ちながらも無力を強いられた私に、ゲリラ行動は胸のすく思い。喝采を挙げたことは記憶に新しい。さて、秘密保護法案を巡る社会の動きの中で、この国の民主主義の現状を痛感する事象がある。新聞投書で、「この政権を選んだのは、私たち国民」、「若い人は変革を求めず、あきらめ、受動的である人が多いので、どんな悪法・悪政でもまかりとおる」。石破発言は、この国の民の人権・民主意識を知りつくした上での暴言だ。民主主義が根づかない日本では、貧困のみならず、知性の巨大なギャップがあるのをふまえると、かっての新左翼のゲリラを全否定できない。とはいえ、言論の行使と非暴力直接行動(デモ以外のアクション)をいかにして実現させるのか? 最大の危機に立ち、共産党の県内諸行動に私も参加。同時に思う。党の主張と他の市民運動・新左翼党派ともほとんど同じなのに、幅広い戦線を組めぬのか。共産党の批判は、私も共鳴できる部分はあるが、それでは反共右翼を利するだけ。数百万の
人が日共を支持する現実をどうみるか。日共も打倒しなければダメだという思想は、アナキズム・ニヒリズムへとおもむく疑念がある。 (F)
編集あれこれ
前号は8ページでした。12月6日、参議院本会議で特定秘密保護法が成立しました。自民党、公明党による強行採決でした。この法律は、市民の知る権利を大きく制限するものであり、国家権力による市民に対する統制・監視するものであり断じて認められません。ワーカーズは、この法律成立を糾弾するアピール文をホームページに掲載しています。そちらの方もご覧下さい。
前号1面から3面は、特定秘密保護法に反対する記事でした。安部政権は、この法律とともに集団的自衛権の容認や憲法9条の改悪などをやろうとしています。こうした危険な動きに反対していくとともに、次の総選挙では自民公明両党を少数に追い込み政権から下ろさなければなりません。
4面の「オジンの新◇経済学講座」は、唯物史観について書いています。『マルクスは言う「社会の物質的生産諸力は、その発展のある段階で、それらがそれまでその内部で運動してきた既存の生産関係と矛盾するようになる・・・そのときから社会変革の時期がはじまる」と。生産力の向上があったとしても、生産関係は階級闘争や政治闘争をともなって、時には停滞や後退がある。しかし、おおまかには生産力の進展に対応して社会は変革される』。
5面のコラムの窓は、「こども達の未来と環境破壊」についての記事でした。チェルノブイリでは、原発事故のあと、こども達の甲状腺ガンが増加しています。健康被害はあとから出てくることもあるので、健康調査はずっと続けなければなりません。「福島県の子どもの甲状腺検査の結果概要」によると、36%の子どもに健康被害が出ているとのことです。ただ、2012年3月末現在の資料なので今後、健康被害が拡大していく懸念があります。
6面は、「自由民権運動と高知市立自由民権記念館の紹介」の記事でした。興味があるので、一度行ってみようと思います。7面は、沖縄通信No.43で「党本部の恫喝に屈し、自民党県連辺野古移設容認へ」という記事でした。自民党の沖縄県国会議員5人は、米軍普天間基地の辺野古への移設に反対して選挙に当選しました。この公約を反故にするとは到底許せません。辺野古新基地建設をストップさせましょう。
あと、いつも読者からの手紙がありありがたいです。これからもワーカーズをよろしくお願いします。(河野)
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